産まれたての日々 家族の自死から10年、私が文章を書くようになるまでの日記
- 3F 第三展示場 | あ-66 (ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
- うまれたてのひび かぞくのじしからじゅうねん、わたしがぶんしょうをかくようになるまでのにっき
- 壁 園佳
- 書籍|文庫判(A6)
- 298ページ
- 1,500円
- https://note.com/kabe_059274/…
- 2025/11/23(日)発行
『随風04』寄稿のきっかけになった日記エッセイ
在庫のこりわずかです!
10年前、父の彼女が死んだ。
その5年後、父はうつ病を発症、入院した。
介護に奔走しながら「自分とは何か」「生きたいとおもいながら生きるには」を考え続けた日記エッセイ。
文芸評論家・宮崎智之さま
「重厚で読みやすく、名文が数え切れないほど多い」
BREWBOOKS・尾崎さま
「2025年、最も良かったことのひとつは、壁さんが文章を書いて本にしてくれたことです」
機械書房・岸波さま
「かなり衝撃の一冊。読み始めると引きずり込まれるキレのある文章」
読者さま
「命と向き合った話、生きるために書かれた本。もしも同じ体験をしたとしても、この文章は絶対に書けない」日記エッセイだけではなく、ルポ・ノンフィクション、長編小説、精神・心理学、親子、ケア等に興味のある方にもぜひよんでもらいたいです。
〈こんな作品が好きな方におすすめです〉
臨床心理士・東畑開人、精神科医・高橋和巳、西村佳哲、町田康、植村一子、土門蘭、小指、『母という呪縛、娘という牢獄』など。(敬称略)
〈試し読み〉
いつの間にか私は彼を理解した気になっていた。父は私だ、同じ孤独を抱えている。しかしそれでも、親子なのだから彼は私を愛しているはずだ。私が必要だ。伝えるのが苦手なだけだ。愛に執着しているのだ。
これらは、私が見ていた夢だったのだ。必要として、愛して、諦められなかったのは私だけだ。父がどう思っているかは分かりようがない。もう一生、父に抱きしめられることも「愛している」と言われることもないだろう。それを要求してはいけない。愛するも愛さないも父の自由なのだから。産まれてみなければ、愛せるかどうかなんて分からない。子を愛せなくとも仕方がない。こんな結果になってしまったことは、もうどうにもならないのだ。〈目次〉
- 始まりの自殺、隣の暴力
- まるで父を煮詰めたような
- 自殺してほしくない
- 私は傷ついてもいい
- 価値のない人間
- 異臭がする部屋
- 世界から平穏に取り込まれる
- 自分の気持ちが分からない
- ゲームの中にいるような
- 呪いの家
- 消えるべきだ
- 「生きたい」とは何か
- 想像上の完璧な親
- 「自分」を生きている感覚
- 誰からも見られない場所
- 寄り添いの搾取
- 宝物は?
- 矛盾する愛
- 統計
- 変わるのも選ぶのも怖い
- 憎んでもいい
- 性への嫌悪感
- 他者を指標にすること
- 日記祭へ行く
- 心が通じない関わり
- 四年ぶりの会話
- 自死遺族
- 健やかに願う
- 破壊
- 被害者であり、加害者
- 「生きたい」と思いながら、生きてみたい
- 創作は対話
- 想像もしていなかった日々
- 違う世界線の自分
- 産まれたての日々
