古びた絵本に曰く、【第七の日】以降、人が死ななくなった世界。
桜の美しい故郷の村に別れを告げて旅の人となった少年・タケルは、全身黒ずくめで棺を背負った風変わりな旅人・【葬儀人(アンダーテイカー)】と共に旅をしていた。
ある日、宿場町を目指して歩みを進めていた二人は、道中で大型の自動二輪車を駆る男と遭遇する。
ジーンと名乗るその男は、どうやら【葬儀人】の知人であるらしく――?
人々がどんなに傷を負い、不治の病にかかっても死ななくなり、全ての命が正しい“命の終わり”――ある種の尊厳を奪われた世界を旅する【葬儀人(アンダーテイカー)】の軌跡を綴った、ほんのりダークなファンタジー・ロードノベル。
【書誌情報】
『旅する葬儀人 第二集』
A6版|本文300p|全年齢
カバー付|カバー箔押し|前後遊び紙
オンデマンド印刷
会場頒布価格:2,000円
※画像黒文字の部分が赤金箔押しになります
【収録内容】
○序章——ある宿屋の娘の話・a
○道中説話—ミチユキガタリ—・Ⅰ
・ある宿屋の娘の話・b
・道中説話—ミチユキガタリ—
・ある宿屋の娘の話・c
○第一章——【吸血鬼(ノスフェラトゥ)】はかく語りき・《昼》
・旅人と少年と〝お祭り男〟
・少年と〝お祭り男〟と鋼鉄の馬
・少年と〝お祭り男〟と宿場町の喧騒
・【吸血鬼】はかく語りき・a
○第二章——【吸血鬼】はかく語りき・《夕》
・少年と旅人と追憶の歌
・少年と旅人と思い出の宿屋
○第三章——【吸血鬼】はかく語りき・《夜》
・少年と旅人とすれ違いの夜
・少年と満月とイブニングドレス
・【吸血鬼】はかく語りき・b
・旅人と少年と朝焼けの別れ
○終章——ある宿屋の娘の話・d