【あらすじ】
古びた絵本に曰く、【第七の日】以降、人が死ななくなった世界。
黒い帽子に黒い外套、黒い革靴を身に着けて、身の丈よりも大きな棺を背負った“旅人”は、今日も当てどなく旅をする。
終着点の見えない旅の途中、“旅人”を待つのは、数多の人々との出会いと別れ。
さて、“旅人”を次に待ち受けているのは、どのような出来事なのだろうか——
人々がどんなに傷を負い、不治の病にかかっても死ななくなり、全ての命が正しい“命の終わり”――ある種の尊厳を奪われた世界を旅する【葬儀人(アンダーテイカー)】の軌跡を綴った、ほんのりダークなファンタジー・ロードノベル。
【書誌情報】
『旅する葬儀人 第一集』
A6版|本文314p|全年齢
カバー付|カバー箔押し|前後遊び紙
オンデマンド印刷
会場頒布価格:2,000円
※画像黒文字の部分が赤金箔押しになります
【収録内容】
○序章——旅人と古本屋の店主と古びた絵本
○第一章——木組みの街・アルベリトス
・旅人と木組みの街と小さな店主
・旅人と夜の喫茶店と生けるしかばね
・旅人と儀式とさようならの朝
○第二章——白亜の港町・ミドナ
・旅人と白亜の港と坂道の少年少女
・旅人と海兵と恋する乙女
・旅人と港町の仲間たちと迫る暗雲
・強くなりたかった少年の話
・旅人と恋人たちと最後の願い
・青年と白鳥と響く鐘の音
○第三章——桜の美しい村・コトヒラ
・少年と桜舞う村と黒い旅人
・少年と旅人と宴の夜
・『とある植物学者による調査報告書』
・少年と旅人と旅立ちの朝
○追憶説話——とある森の小径にて
○解説文「足跡を辿った旅行記」