有栖川有栖創作塾有志による合同サークル「幻想城」による合同誌2冊目です!
「孤島」をテーマにした6名によるミステリ合同誌です。
【各話あらすじ】
〈Is.01〉灼熱の孤島(駒井 俊雄) 沖縄の無人島で男性の異様な死体が発見された。 顔中をハブクラゲに刺された上、ビーチチェアに座ったまま雨で溺れ死んでいたのだ。 被害者は、無人島リゾートにひとり参加していた東京の企業経営者とみられた。 八重山警察署の仲栄真警部補は、東京に出向いて捜査をするが、企業経営者の歯形や指紋と死体が一致しなかった。 死体は誰だったのか、経営者はどこに消えたのか。 陰謀の闇が立ちはだかる。
〈Is.02〉密室のロビンソン(楼椀 彰人) 十八世紀、マドラス港を目指して航海を続けていた劇作家ウィリアム・バクスターは、嵐で船から投げ出されインド洋の孤島に漂流する。
彼は人気のない島で孤独な生活を強いられ、次第に精神のバランスを失ってしまう。 そして漂着から約一年後。ウィリアムは密室状態の洞窟内で、死後半年が経過した正体不明の白骨死体を発見する。 死体は左手首が切断されており、現場には〈第三者〉のものと思われる痕跡が残されていた――
〈Is.03〉ある芸術家の思い出のために(赤木 冥) デジタルデトックスがてら孤島のピアノコンサートにやってきた救急医・榊と法医学者の藤堂。 星音館と名付けられた館での夢のようなコンサートの翌日、招待客の一人が殺される。 本当の犯人は誰か。
※本誌ご購入の方に「真の解決編」をお渡しします!〈Is.04〉ヒラエスは海のむこう(虹橋 慧) 小竹椿は、行方不明になっていた父親の死と同時に、父親の家で白骨化した女の遺体が発見されたことを知る。 記者の時永徹也から誘いを受け、父親が亡くなるまでの間過ごした無人島「御鹿賀島」に行くことに。 その島は時永の故郷で、所有権の売却による国有化が決まったことで、渡航した日の夜に最後の同窓会が開かれることになっていた。 ――その厄災は神の呪いか、それとも人の業か。島に秘められた恐るべき真実が明らかになる。
〈Is.05〉革命前夜(有倉 遙) 俺、ダリオン•サタームは無人島で保護された。 島で殺人事件が起きたと憲兵は言う。 俺は記憶を失っている。島で何が起きたのか。俺は一体何をしたのか。 取り調べを受けながら、俺は推理を開始する。
〈Is.06〉幻岩島の謎(七刻 心) 目が覚めると、大海原に浮かぶ一艘の船に乗っていた四人の高校生は海上に隆起した岩の島・幻岩島に上陸する。 ボート部二年生の高久、来栖、京子、予定外の転入一年生の勘崎が巻き込まれた事件は、ボート部前顧問の失踪、現顧問の殺人事件が絡む夢の世界。 制限日数内に謎が解けないと島から出られない。 勘崎は、持ち前の推理力でその謎に挑戦する。