南方の小さな国、ムジーク王国。
年に一度開かれる『創樹祭』の準備に、兄弟たちは大忙しです。
そんな中、国王トーンは十種類の精霊との対話を成功させるために、猛勉強を始めましたが――
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【あらすじ】
◆第4話 国王と十色の精霊
即位の日を記念する式典、『創樹祭』。
国王トーンは自ら執り行う祭祀、『誓言の儀』のために、十種類の精霊とそれに伴う言語を猛勉強中。弟妹たちも、この大事な式典のために準備を進めてくれています。
まばゆい光の祭典、その足元で、小さくも暗い影が蠢いていることに、トーンは気づくことができるでしょうか。
◆第5話 騎士と守護の誓い
ムジーク兄弟の次男シャープは、騎士団長として遠征に出ていました。
主君の御身を離れることになる唯一の任務。心の奥に影を落とす不安が今回はやけに膨らんでしまう、その理由とは。
◆第6話 国王と平和への祈り
長らく目を瞑ってきたスラムの問題が明るみに出て、苦悩する国王トーン。
髪の色にまつわる差別と、それに抗う人々。大切な民どうしの諍いに心を痛め、何とかできないかと試行錯誤しますが、なかなかうまくいきません。修道院のシスターで妹であるレミーを巻き込んで、おおごとに発展してしまいます。
そして迎える『創樹祭』当日。トーンはしがらみからの解放を願い、精霊の王へと向き合うのでした。
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