市販品なら数百円で買える品を、あえて手作業で組み立てる不経済さ。
長すぎた「コストダウン=正義」の陰で削られてきた手間への敬意や、不確実な時代をしなやかに生き抜くための「つくる力」を探求した短編随筆です。
かつて生産技術の現場で効率化を推進し、葛藤を抱えてきた一人のエンジニアとして、手作業のリアルな質感とともに、対価の循環や衣食住・国語力まで含めた広義のモノづくりの尊さを静かに問いかけます。
理想と現実の狭間で揺れながらも、小さな作業机から始まる自立への問いかけと、学び続ける姿勢でありたいという想いを込めました。