夜明けの少年 お話の始まり
絵と文:ake
「母さん、うち、また賑やかになるよ」パンデミックが奪った日常の果て、凍てつくゲルの二重扉の向こうで、僕らの新しい家族が始まった。
【あらすじ】
冷え切った白い空気、降り積もった雪。
草原の国に生きる6歳の少年・ユルのもとに、長旅から帰った父・バータルが抱えてきたのは、見知らぬ泥だらけの幼い男の子だった。
男の子の名は、チョウ。3歳。
世界を襲ったパンデミックによって両親を亡くし、ショックからか言葉を失ってしまった少年。
ユルたちの家族もまた、大好きな母親を同じ理由で亡くしたばかりだった。
残されたのは、不器用でどんぶり勘定な父親と、怒りで寂しさを隠す9歳の姉・エイコ。
そして静かに家族を見守るオユンばあちゃん。
家計は大赤字。
おかずは一品ずつ減っていく。
自分たちの生活だけで精一杯の冷たいゲルのなかに、ぽつんと投げ込まれた「よその子」。
最初は憤り、戸惑う子どもたち。
しかし、温かな塩入りのミルクティーを囲み、お互いの傷に触れ、笑い合ううちに、凍りついていた時間がゆっくりと動き出す。
これは、過酷な自然のなかで寄り添い合い、本当の「家族」になっていくひとびとの、優しくも泥臭い、長い夜明けの記録。
【本作の見どころ・魅力】
■ モンゴル遊牧民の暮らしをリアルに描く
作者自身のモンゴルホームステイ経験をもとに、ゲルでの生活や食文化、草原の空気まで、五感で感じられるような描写を目指しました。
■ 傷ついた少年たちが家族になる物語母を亡くしたユルと、両親を亡くし言葉を失ったチョウ。
悲しみを抱えた二人が、少しずつ家族になっていく物語です。
■ シリアスだけでは終わらない温かさ喪失や貧しさを描きながらも、笑い合い、支え合う家族の日常を大切に描いています。
試し読みはXのトップのポストから。
https://x.com/yoakenosyounen※自分用に一冊作る記念も兼ねての少部数頒布です。在庫限りとなります。
現時点では増刷予定はありません。