ローリエが見つからなくて永遠に乾物コーナーから出られない 「ないないしない」
2022年北海道新聞短歌賞・佳作を受賞した作品集「感性の問題」全編ほか、たにゆめ杯2個人賞受賞連作「かりそめの橋」、文芸誌『砂時計』に発表した連
作の数々など、桐崎鶉の2018年から現在までの短歌を収めた初歌集。書き下ろしとなる連作「春の分際」「vignette」など、本書でしか読めない作品も収録されています。
もういいと言ってほしいよトイレ用洗剤で風呂のタイルを磨く 「サイクル」 親がふたりいる前提の説明をじっくりしてくれる事務のひと 「感性の問題」 鹿撃ちに山へ入ってそれきりの祖父に生き写しだとみな言う 「かりそめの橋」 すれちがう一瞬傘にさえぎられここまで秋雨が届かない 「ルチア」 前輪へ小鳥が一羽飛び込んで小鳥をやめるまで見てしまう 「報酬系」
*2026年7月31日追記*
本歌集は、熊本県益城町にあるプリントオン株式会社様に印刷・製本していただきました。私事ではございますが、熊本県は学生時代の締めくくりとなる学会発表で訪れた思い出の地であり(この学会発表を経なければ学位がもらえないという縛りがありました)、地元の方にもとても親切にしていただきました。
ちなみに、北海道新聞短歌賞・佳作受賞のご連絡をいただいたのも、この熊本での学会発表からの帰路でのことです。
つきましては、非常に微力ではございますが当時の御礼をさせていただきたく、文学フリマ香川3の本書の売り上げ全額を、7月28日に発生した地震の被害に対する支援金として、自治体等へ寄付させていただければと考えております。もし「ちょうどこの歌集買おうか迷ってたんだよね」という方がおられましたら、ぜひこの機会に購入をご検討いただけますと幸いです。
いただいたお気持ちにつきましては、責任を持って取り扱い、9月上旬に寄付金額等をご報告させていただきます。末筆ではございますが、このたび被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げるとともに、皆様が一日も早く心身の平穏を取り戻されることを祈念いたしております。