夜をためた窓
- C-24 (小説|郷土)
- よるをためたまど
- 安住幸子
- 書籍|A5
- 119ページ
- 1,000円
- 2018/8/10(金)発行
- 日本現代詩人会会員
09年度宮城県芸術協会文芸賞受賞者
【内容】
『夜をためた窓』(土曜美術社出版販売、2018年)より
◆「窓」にたまっているのは夜だけではない。自分の意識の表面に浮かんで来なかったもの――自分自身が持ち合わせて来たものや、それをよすがにまわりから贈られたもの、さらには、自分の中を通って過去から、ずっと先、自分の姿が見分ける必要がなくなった後も曲がったり途切れたりしながら、それでも続いている時間というものも――そこにはたまっているのだ。
◆そうして、窓をはさんでその内と外とについて言い足すなら、窓はじっとしたまま、そこに月を映し、それを眺めている自分をも映して来たのだし、その間、月の方もこちらをずっと見つめてくれていたのだった。
