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短編連作集『膿みと海に産まれ』

  • ウ-12 (小説|短編・掌編・ショートショート)
  • うみとうみにうまれ
  • 玄川透
  • 書籍|文庫判(A6)
  • 332ページ
  • 500円
  • 2018/6/17(日)発行
  • ――部室に行ったらKが埋もれていた。

    高校三年生、文芸部の部長である悟浄は、部員の少女Kが撒き散らした原稿を一緒に回収していた。Kは葬式をしにきたという。
    「僕の言葉は、ぜんぶ僕だよ」
    Kの兄は小説が嫌いだったが、妹の言葉だけは信じていた。
    「悟浄が言ってたんだ。Kをわかるのは僕だけだって」
    Kの同級生である長沼は、自分には決して悟浄を分かれはしないと知っていた。

    文芸部でもないのにKの言葉に救われ、傷つけられ、Kの在りように撃たれる上級生たち。
    Kの才能を崇拝するあまり悟浄に反発する後輩。
    そして悟浄は、小説を書き続ける理由をKとの約束に託していた。

    高校生活という短く、閉じられた世界のなかで、
    ただ切実に在ることしか手段がなかった少年少女の〈いたみ〉の話。

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