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ローカルクリエーター

  • あ-07 (ノンフィクション|郷土)
  • ろーかるくりえーたー
  • スタブロブックス
  • 216ページ
  • 1,980円
  • https://stablobooks.co.jp/boo…
  • 2021/12/15(水)発行

  • 地方移住、Uターンに興味のあるクリエーターへ
    地方を拠点に都市部との垣根を越えたクリエイティブワークで付加価値を生み、得た利益を地元に還元する、ウィズコロナ、アフターコロナ時代の新しい働き方、暮らし方――。


    地方で活躍するプロフェッショナルのインタビュー収録
    【地方×コミュニティデザイン】          ――兵庫県加東市(北播磨)
    共生研究家・共生コーチ 牛飼勇太さん
    【地方×起業】                  ――新潟県新潟市
    フラー株式会社 代表取締役会長 渋谷修太さん
    【地方×企画】                  ――兵庫県洲本市(淡路島)
    株式会社シマトワークス 代表取締役 富田祐介さん
    【地方×出版】                  ――神奈川県足柄下郡真鶴町
    真鶴出版 川口瞬さん・來住友美さん
    【地方×農業】                  ――和歌山県日高郡日高川町
    藏光農園 藏光俊輔さん・藏光綾子さん
    【地方×IT】                  ――兵庫県三木市(北播磨)
    N’s Creates 株式会社 代表取締役 中田和行さん


    内閣府 地域活性化伝道師
    『まちづくり幻想』『地方創生大全』著者 木下斉氏 推薦!
    「かつて都市に出なければクリエイティブな仕事ができないと言われていた。しかし、この本を読めば、むしろ地方にこそクリエイティブの最先端は存在することが分かる。仕事だけでなく、生き方、子育て、全てにおける創造性の自由度の幅が地方のほうが大きいのだ。君たちもローカルクリエーターの一人となり、地域を変える挑戦を始めないか」


    はじめに

    地方を拠点に好きな仕事で付加価値を生み、得た利益を地元に引き込む――そんなこれからの地方づくりの在り方をテーマにしたのが本書です。
    今流行りのコロナ移住を単に推奨したいわけではありません。「半農半x」のように、小さな暮らしを楽しみながら持続可能な暮らしをしよう、とお伝えすることだけが目的でもありません。
     地方衰退が叫ばれている今、都市部で成長した「ぼくたち/わたしたち」が地方に還(かえ)り、利益を引き込んで地元をもっともっと元気にしよう、そんな呼びかけの気持ちを根底にもって書きました。
    さあ、可能性に満ちた地方への扉を開こう。
    そして、これからの新しい地方を、ともにつくっていこう。


    版元からひと言

    25年前に憧れたライフスタイル

     

    自然あふれる田舎の自宅をオフィスにして、好きな仕事をして暮らす――。

     

    こんなライフスタイルを思い描いたのは、今地方で出版社を経営するぼく(本書編著者・スタブロブックス代表)が高校生のとき。陸上競技に熱心に取り組んでいた、今から25年も前の話です。
    たしか土曜の昼下がりだったと思います。陸上部の練習が終わり、自宅で昼食を食べていたぼくは、あるテレビ番組を見て心が動きました。
    それは当時、アメリカで流行り始めていた「SOHO」というライフスタイルを紹介する番組。SOHOとは「Small Office Home Office」の略で、その番組では「会社や組織に属さず、自然あふれる郊外の自宅をオフィスにして家族と暮らしながら働く」といった文脈で説明されていたと記憶しています。
    「大草原の小さな家」*1のチャールズのような頼もしく知的なお父さんが自宅の書斎で仕事し、ローラのようなかわいい子どもたちが大きな庭で駆け回っている。キッチンではキャロラインのようなやさしい雰囲気のお母さんが楽しく料理をつくっている。
    絵に描いたように幸せな家族の光景をその番組で目の当たりにしたぼくは、自分も将来あんなふうに田舎の自宅で働きたいなあ、と思ったのです。
    高校卒業後、兵庫の実家を出て大阪の大学に進学したぼくは、相変わらず陸上競技に打ち込んでいました。高校時代にはインターハイに出て決勝まで進んだし、大学時代には日本インカレや日本選手権、国体などの大会も経験しました。
    そんな根っからのスポーツ人間だったから、卒業後も社会人として陸上を続けるかどうか少し迷いました。でも最終的に引退して普通に働こうと決めたとき、ふと頭に浮かんだのが、高校時代にテレビで見たあの光景でした。そしてこう思ったのです。

     

    よし、将来は地元に戻って好きな仕事をして暮らそう――。
    そして、そんな暮らしを実現できる仕事に就こう――。

     

    ぼくの地元であり、スタブロブックスの所在地でもある兵庫県加東市は人口約4万人の小さなまちです。この加東市は、兵庫県の中央からやや南寄りに位置する北播磨地域*2に属しています。
    のどかな田園風景が広がる当地は日本一の酒米といわれる山田錦が生まれた地域で、季節になると加東市のいたるところで山田錦の稲穂が黄金に輝き始めます。
    そんな加東市を含む北播磨一帯では、一級河川の加古川が南北に貫く地の利を活かして播州織や釣り針などの地場産業が栄えました。
    といっても、ほとんどの読者はピンとこないはず。同じ兵庫県の神戸の人でも「加東市? どこ?」と言われるくらいですから。
    距離的には、加東市は大阪市から直線距離で約55キロ、神戸市から約30キロ、姫路市から30キロ弱の位置にあります。
    そんな加東市のことを子ども時代から好きだったわけではないけれど、高校時代に見たSOHOの映像がのちの人生を決定づけることになったのでした。

     

    *1開拓時代のアメリカを描いたテレビドラマ。アメリカで1974年~83年まで放送され日本でも大ヒットした

    *2三木市・小野市・加東市・加西市・西脇市・多可町の5市1町で構成

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