作:呉樹直己
『鬼滅の刃』黒死牟を語り尽くす、厚さ2.4センチ、執念の28万字!
人気漫画『鬼滅の刃』の敵キャラの一人、上弦の壱・黒死牟を、フェミニズムの視点から読み解く批評エッセイ。筆者の男性ホルモン治療の経験を起点に、作中屈指の「〝男〟をやり損ねた男鬼」であり、主人公・炭治郎に並ぶ「ケアする長男」であった黒死牟を多様な角度から検討する28万字。 エッセイに加えて二次創作小説も併置することで、「正統」な考察である批評的発想力と、「邪道」の空想・捏造である二次創作的想像力の、境界を問い直します。
※末尾近くに70ページほど白紙が続きますが、落丁ではありません。
目次:
序章
第一章 継国巌勝と産屋敷家当主──職業殺人者による、最初ではない殺人としての父殺し
第二章 継国巌勝と妻──国家は嫡男の性を支配する
第三章 鬼舞辻無惨と黒死牟、継国巌勝と継国縁壱──ヤングケアラーの記憶
第四章 鬼舞辻無惨と黒死牟──鬼化と第二次性徴。あるいは炭治郎に並ぶ「ケアする長男」による、描かれなかったもう一つのケアワーク
第五章 鬼舞辻無惨と黒死牟──鬼というユートピアとネオリベラリズム
第六章 鬼舞辻無惨と黒死牟──嫡男の身体はトラウマを記録する
第七章 継国巌勝と妻、子──戦国武家のSRHR《性と生殖に関する健康と権利》
第八章 継国巌勝と継国縁壱──自己決定するからだ
第九章 継国巌勝と継国縁壱──嫡男の青春
第十章 鬼舞辻無惨と黒死牟──赤い月夜のあとに
第十一章 鬼舞辻無惨と黒死牟──身体性の喪失
第十二章 鬼舞辻無惨と黒死牟──ラストサムライ、豊臣氏滅亡を目撃する
第十三章 黒死牟と童磨──もし上弦の壱と上弦の弐が入れ替わりの血戦をしていたら
第十四章 黒死牟と童磨──身体性の回復
第十五章 鬼舞辻無惨と珠世──女鬼という境界人《マージナル・ウーマン》
第十六章 童磨と胡蝶しのぶ──偶像の初恋
第十七章 継国巌勝と妻、黒死牟と獪岳──愛について 剣鬼のアイデンティティと欲望
第十八章 黒死牟と獪岳──鬼として、地獄を尽きなく生きること
第十九章 継国巌勝と妻──戦国武家のPOTENTIA GAUDENDI《悦びの力》
第二十章 継国巌勝と獪岳、無惨、時透無一郎、妻、縁壱──鬼、そして男というアイデンティティ
終章 終式 月魄最佳
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