本冊子は、2024年から2025年にかけて書いたエッセイからの抜粋に、書き下ろしを加えて編集したものです。2024年末に雨雲出版を立ち上げ、長い年月を経て、2025年5月には作家ベッシー・ヘッド(1937–1986)の長編『雨雲の集まるとき』(雨雲出版)を刊行しました。新たなフェーズを迎えたいま、雨雲出版として現代に投げかけたい言葉を中心に、これまでの歩みの小さな断片をお届けします。
どこかに、あなたの心に響く言葉が見つかれば幸いです。
2025年11月
横山仁美
===目次===
雨雲の名のもとに——言葉を届けるということ 1
「アフリカといえば動物?」の先へ――ベッシー・ヘッドを届けるために、対話の土壌を作る 2
想像力の不在と分断の時代―ベッシー・ヘッドが照らす差別の根源 7
本棚から見える世界――『アフリカ文学』というラベルの向こう側 11
翻訳出版への道 | 弟の描いたカバーイラストが切り取るボツワナ農村の物語 16
『雨雲の集まるとき』出版~翻訳家 斎藤真理子さんにつないでくれたもの 19
翻訳出版への道 | 28年越しにベッシー・ヘッド作品の翻訳出版ができそうな今の気持ちを綴る 23
開発コンサルになりたかったわけじゃないけれど 26
持てる者が持たざる者へ 28
「それを書いたのは私です」 30
アフリカ的サービス精神としての嘘 32
長く読まれる本は「わからなさのある本」なのかもしれない 33
ベッシー・ヘッドを巡る「雨風の村」のストーリー 35
ベッシー・ヘッドの年齢に追いついた日 37
エディンバラ市庁舎の小さな結婚式 39
ベーカリーカフェで声をかけたそのひとは、人生で必要なひとだった 41
アフリカ差別発言に出くわしたときの対応について考えること 44
祖母のジャーナリング 46
心に寄り添う静かな病院図書室 48
生きている限り心に寄り添う本と出会って、ジンバブエへ行った『ゼンゼレへの手紙』 50
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