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絶望はあなたを殺さない

  • C-01 (小説|ファンタジー・幻想文学)
  • ぜつぼうはあなたをころさない
  • 沙世子
  • 書籍|A5
  • 144ページ
  • 700円
  • 2020/1/20(月)発行
  • *二次創作同人です

    アルジュナ短編詰め合わせ同人誌です。
    【注意】本編内容の独自解釈が多いです。魔術についてかなり適当な解釈があります。ゲーム本編に出てこない神話の登場人物が出ます。幕間の改変ネタがあります。ほぼ原作の原型をとどめてない話もあるのですべて以上自己責任でお願いします

    試し読み https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11460044 1貧者の一灯 現界したサーヴァントのアルジュナは人の子、藤丸立香との距離を測りかねていた。藤丸の使命に寄り添いながらも心の内は見せまいと努めてはいたが、深く気を許す藤丸を邪険にすることもできない。ある時、調査のため藤丸ともでインド北部の森に降り立ったアルジュナは、川辺を駆け去る子供の影を目撃し、見覚えのない地下迷宮へと引きずり込まれる。 「これはアルジュナの夢の中だ」 藤丸の語る言葉に驚きを隠せないアルジュナだったが、迷宮では記憶の中で幾度も手を掛けた「かつてのカルナ」が現れ、「クリシュナ」と名乗るもう一人の自分が、藤丸を殺そうとする。 「なぜ、アルジュナの影がかつての彼の友の名を名乗るのか?」 己の醜さを恥じるアルジュナと彼に手を伸ばし続ける藤丸が、狂騒の果てにたどりつく灯り差す場所とは。 (カルナさん概念礼装「貧者の一灯」とアルジュナ幕間「問い掛け続けることにこそ」が元ネタ) 2丘の怪物の呼び声 長い戦争が終わり、王国の首都に帰還した王弟のアルジュナ。妻や兄弟たちとのつかの間の休息を得たが、ある晩、闇夜の丘の上で彼を呼ぶ不吉な声を聴く。 東から吹く冷たい風と共に丘の上から動き出した櫟の樹の怪物が夜ごと彼に語り掛ける。怪物は不可思議な「3つの物語」を語る。 一つ目は「古代に生きる兄弟の物語」 二つ目は「利己的な男の物語」 三つ目は「誰からも見えない男の物語」 三つの物語を語り終えた後、怪物は彼に「お前の物語」を語れと迫る。樹の怪物は大地から離れてなぜ歩き出し、アルジュナのもとへ現れたのか。 (ヤングアダルト作品 パトリック・ネス『怪物はささやく』オマージュ http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488593070) 3我らは不死となれり 各地で乱立していた「聖杯戦争」。 治癒を得意とする初老の魔術師の手でロンドンに召喚されたアーチャー・アルジュナ。治癒と再生に聖杯の力を使おうとするマスターはかつて一人息子を失っていた。 そんな二人の前に「戦意はない」と語るアサシンのサーヴァントが現れる。「サンソン」と名乗る彼は、この聖杯をめぐる争いが不死の霊薬「アムリタ」に関係していると話す。 「最後に残ったのが殺しが嫌いな処刑人と、戦争が嫌いな大英雄だ。残された時間、少しだけ話をしよう」 倒すべき明確な「悪」がいない、不純な欲望もない。「純粋な願い」だけをかけて行われる聖杯戦争でアルジュナは自分の中の「悪性」を強く意識し始める。 (架空の聖杯戦争の話) 4絶望はあなたを殺さない 瞼の裏の夢から目覚めると、そこには別の世界があった。 夢を見る前に願ったことは、この下らない結末に異議申し立てをすることだった。 愚かな戦争を見た。 疑問だけが残った。 撃ってはならない矢を撃ち、本当は願っていなかった誉をこの名に刻んだ。 なぜ、私はこの結末を選んでしまったのか。 五感を占めるのが地を埋め尽くすほどの同族の死体でも、亡骸に縋りつく母の嗚咽でもない別の世界で目覚めたかった。 瞼を閉じきる前に、聞き覚えのある通った声が天から降った。 「だったら、やってみるがいい」 「何事も、やってみなければ始まらない。そうだろう?」 「君が輪廻に向かう前に、私が一つ願いをかなえてやろう」 「君が本当に死を迎え、その身から血が絶えるまで、あと一つ短い吐息をこぼすだけの時間がある」 「私にとっては永遠とも、一瞬ともつかない時間だ」 「その吐息の一時を、私がもらい受けよう」

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