文明開化の波に揺れる明治日本。
誰もが変化を好み、立ち止まらず、後ろを振り返ることなく進んでいく街の喧騒に
日本の少女・菊池日和は不安を感じていた。
そんな彼女の前に現れたのが、大英帝国を背負う・アラスター。
彼と一緒に港町を巡り、紅茶と抹茶を味わい、初めて写真を撮り、異国の文化に触れていく中で、二人は互いの「国」と「心」を少しずつ知っていく。
「桜は全てが満ちた時に咲き、誰かの門出を見守ってくれる花なんですよ。」
変わりゆく時代の中で「自分らしさ」を探し、異文化と一人の大切な人に心を開いていく、静かな恋と文化交流の物語。